女子競輪のアニメというか、競輪場をキャラクター化したアニメというか。
今期は、「ハイスピードエトワール」と「オーイ!とんぼ」とこれの三つの女子スポーツアニメを見始めたのだが、ハイスピードは2話で脱落、とんぼは(騙されて)見続け、これは切ろうと思ったけど、俺の歴史に残る(すぐ忘れるけど)問題作としてブログに記録しようとして最後まで見た。
まあ、企画の時点でアニメが駄作になることは見えていたというべきだろう。もちろん企画書なんて読んでないけど。なので、声優さんはもちろん脚本家も監督も責められるべきではないと思う。この企画+この資金(知らんけど、厳しいことが察せられる)で成功出来たら、イデオン並の奇跡だよ。
あまりにもつまらないのでながら観していたので、取りこぼしはあるかも知れない。
競輪ものなので、(3Dだろうと)レースシーンの作画コストが問題になるわけだが、そこはレースシーンをほとんどやらないという方法によって回避されている。最終話のレースシーンだけは力が入っていて良かった。全話でこのレベルのレースシーンをやるだけの資金が投入されていれば、なんとかなった可能性が少しあると思う。
何といっても競輪学校の入学試験が衝撃的だった。それまで入学試験に向けて練習してきたのに、入学試験のシーンがないのだ。4人だか5人だかで試験の様子をおしゃべりして終わり。この女の子(全員競輪をする)4人とか5人が集まっておしゃべりを始めると、チャンネルを替えたくなるくらいつまらない。配信で観ているのに。
しかもこのおしゃべりシーンがすごく多い。というか、このアニメの主体はおしゃべりシーンである。その合間にちょっと訓練のシーンとか、レースのシーンとかがある。(いわゆる台詞でストーリーを説明するってやつ。でもストーリーを動く絵にするお金がないのだと思う)。
そんな女の子のおしゃべりアニメなのに、ストーリーは妙にリアルでシビアなのである。1人は競輪学校退学になったりする。
女の子も多すぎる上に、全部の女の子を同じような重みで扱っているから感情移入しにくい。(少しだけ主役っぽい子もいるけど)。競輪学校の入学試験がなかった理由も、女の子を平等に描写しようとすると5回試験シーンを入れなければならないからと邪推したり。
ただし、フェチの人には見るべきものがあるアニメと言えよう。尻とか太股とかのフェチの方には満足のいくアニメだったのではないだろうか。