ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

漫画感想:魁!!男塾

ブック放題で読んでいるところ、17巻まで読んだ。

実は「民明書房」などネタとしては知っていたけど、ちゃんと読んだことはなかったのだ。不良漫画か番長漫画だと思っていたのである。

読んでみたら、面白い。まず、私の好きなパターンというか、虚構性が高い(リアリティが低い)。「民明書房」ネタの数々のでっち上げというか、荒唐無稽なところがよい。

そしてもうひとつ良い点がある。この漫画は最初の少しを除けばバトル漫画であるが、男塾の面々が戦う理由がよい。平和のためとか、女を守るためとかではない。正義のためでもない。そんな御為ごかしはない。基本的には「上級生に呼び出されたから」「塾長がやれと言ったから」である。いかにも不良社会らしい。

というか、戦う理由なんてそんなものさ。これはリアルというか、むしろ身も蓋もないことだけど。連中は戦うのが好きだから、そんなに嫌がってないけど、戦う理由は上から命じられたから。ただし、逃げない理由は自分の誇り。

あと、みんな死んでないというのもいい。これも「死亡確認」というあからさまな嘘がよい。1回だけじゃなくて何度もやるからね。

ということで、魁!!男塾は「誰かのため、大義のために戦って死ぬ」というヒロイズムを否定した漫画なのである。アンチヒロイズム漫画と言ってよいだろう。女を守って戦っていないのがよい。戦いの最終的な理由は今のところ(オリンピックみたいな戦いの途中)「塾長の個人的な恨み」と言える。相手は悪党かも知れないが、世界や日本の危機はない。

まだ途中なので、この先、方針変更があるかも知れないが。

 

魁!!男塾 第1巻

魁!!男塾 第1巻

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