ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~

最初に思ったのは、なんで漫画じゃないんだろうということであった。いわゆる入門漫画みたいな話のラノベ版。

漫画的ラノベ的なキャラクターの女の子が、作曲を始める話。

14日間で曲を作れるようになるのは作中キャラクターである。そして14日というのは作中において友だちにレッスンを受けた日数であって、実際の経過時間はもう少しある。これは冬休みの話で、正月の3日間レッスンはないから。

その上、なんとレッスン最初の3日はほぼ何もしていない!更に300ページちょいの本の中で、二人の女子高生のキャラクター描写や関係性描写もかなりあるので作曲の話が全部という訳ではない。

なのだが、これは作曲入門によい本だと思う。オススメできる本だ。俺は図書館で借りたけれど。

何かを学びたかったら、真似しろということだ。この本で言っているのは主に耳コピしろ、パクれ、テクスチャーである。テクスチャーは独自用語らしい。

私は音楽は全然ダメで、学校教育の範囲すら分からんのだが、耳コピというのは曲を聴いて、楽譜に音符を書くことだと思っていた。

この本でやっている耳コピは全然違う。まず、この本は打ち込み前提であり、作曲ソフトDAWの使用が前提である。曲を聴いて、DAW上でこれだと思う音を鳴らして、合っていると思えばそのまま記録し、違うと思えば別の音を鳴らす。ということをしながら、1音ずつDAW上で記録していくことが耳コピなのだ。そうか、DAWを使わなかったとしても、楽器で聞いた音と同じと思う音を鳴らして合わせていくのが耳コピなんだな。

そして独自用語のテクスチャーも、パクリを元にした技術であり、ベースをよその曲から持ってきてキーを合わせるといい感じになるということらしい。

なお、この本の作曲法は、もっともふつう?のメロディラインから作曲する方法。鼻歌メロディからの作曲みたいである。

作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~

作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~

Amazon

そもそも、俺が作曲の本なんかを読み始めたのは、mosaic.wav の柏森進によるコード進行講座を見たからであり、そこでの作曲方法はコード進行から入る方法であった。俺が興味を持ったのは、コード進行にはパターンがあるので、まず王道とかいうコード進行に決めてしまえば、楽に作曲が出来るのではないかと思ったからである。その点ではこの本と少し違うのだが、結局のところ、キーを決めれば、その範囲内で和音もメロディも適当にやってもそんなにひどくならないということをこの本でも、コード進行講座でもやっているので、作曲はそんなに難しく考えなくてもいいのかも知れない。

 

ad2217.hatenablog.com