ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:処刑少女の生きる道

今期は俺の精神状態があまりよくないので、全般的に楽しめてないです。

ラノベ原作。今期に見ていたようななろう系と違って、ラノベ原作アニメは頭を空っぽにして見ていると訳が分からなくなる。ラノベ賢い。いや、ほんとはラノベにもいろいろあるけど、このラノベはなんかなろう系とは違う賢さを感じる。

日本からの転生者が多すぎて日本文化が定着している異世界という設定がまず賢い感じがする。言葉も通じるし。主役のメノウ異世界から来たアカリを殺す役割というのもよい設定である、さすが賢い。メノウの慕うモモというキャラもいてこれがいい。モモがメノウを慕う程度は百合ヤンデレという感じだが、愛情は愛情としてモモはキチンと仕事をこなす。そこがいい。下手なヤンデレキャラは、ヤンデレのあまり味方の妨害をするが、モモはそういうことはしない。実に有能なキャラである。そのモモがメノウに示す愛情を、メノウがうまく受け入れつつあしらう様子がいい。(典型的なパターンならもっとモモにつらく当たり、それでもめげないモモという描写になりそうだが、そうはならずに、ちゃんとモモの仕事に対するご褒美として甘えさせている。賢い)

だが、賢すぎてちょっと分かりにくいというか複雑な構成というか、文章で読むにはよくてもアニメだと分かりにくいところがある。そのわりにアニメ制作陣はよくやっているという印象もある。文字が浮かび上がったり、流れ出したりするのは、読んでいる暇がないにせよ雰囲気がある。

それから、アカリとメノウの百合については、設定とかシーンとか決意とかは分かるんだけど、設定が強すぎるというか、設定先行というか、殺す殺されるの関係で気持ちを表しているというか、うーんつまり賢すぎるというか、なんだろう、俺の感情がもう一つ自然についていかない。

この俺の好みのタイプの百合ではないという点を除けば、作品として良くできていると思う。

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