キディ・グレイドでは宇宙服を着ないで、宇宙船の上に立っているシーンがある。「上」はさておき、宇宙服を着ないで外に出られるのは、ESメンバーが身体改造を受けているからである。というか、この世界の普通の人はみんな遺伝子操作を受けている。
テラフォーミングされた惑星に住んでいるのだが、テラフォーミングだけでは不十分で、遺伝子操作とテラフォーミングを合わせてなんとか人間が生活できるようになっているのだ。そして、地球にそのまま住んでいる人や、高度に環境が整備された都市などに住んでいる限られた人だけが遺伝子操作を受けていない。(この設定はちゃんと話の展開に絡んでくる)
そういう世界観の中で、ESメンバーはさらにナノマシンによる身体改造を受けているわけである。それだけでなく、ESメンバーはそれぞれ固有の超能力を持っているので、まあ宇宙服を着ないで宇宙船の外にいるくらいは平気なのである。実際、作品の後半ではもっとひどい環境で生きている。
宇宙船の外に立っているのもやや問題だが、室内で移動する時に浮かんで移動するという作画に優しい移動方法を使ったりしているので、サイコキネシスで体を動かせるのだろう。だとすれば、その力で宇宙船の外に立つことも可能であろう。(浮かんで移動したのは、ドナシュラークがいなかった時で、多くの場合はドナシュラークに乗ったり、走ったりしている)
基本的に超人ロック並の存在なので、宇宙船の外に立つくらいはなんでもないのである。
しかし、宇宙船の外に立って、というかしゃがんで、パンツの見えるポーズを取るのは、この作品が本質的な部分でパンツアニメであることを示している。