あたりまえのことなんだけどね。
私はドラクエもファイナルファンタジーもプレイしたことがない。ずっとパソコンゲームばかりしていて、ゲーム専用機を買ったのはPS3が最初なのである。
たぶん、NPCは生きていないという感覚が生まれたのは、ドラクエなんかで「ここははじまりの街です」とかなんか、やってないから知らないけど、いつも同じことを言うNPCに対して人間らしくないと感じたからではないだろうか。いや、憶測だけど。たとえばどんな質問に対しても「ゴシテキニニハアタラナイ、ゴシテキニハアタラナイ、ゴシテキニハアタラナイ」と答えるキャラがいたとしたら、そのキャラをみた人間が、こいつは生きた人間ではないという感覚を持ったとしても不思議ではない。
一方、パソコンゲームといえば、エロゲーである。エロゲーのキャラといえば、何をおいてもヒロインだ。これはプレイヤーが操作するキャラではないから、NPCと言えばNPCである。しかし、エロゲプレイヤーにとって、ヒロインはまさに生きている存在である。その証拠に毎回ちがう返事をするし、なかなか思い通りに行動してくれない。
ところがインターネットの発達によって自分以外のプレイヤーとの交流があるMMORPGとかいうジャンルが発達してきた。これで自分でないゲーム内の人間とゲーム内の人間でないキャラNPCという区別がはっきりしてきたのだろう。MMORPGもプレイしてないから知らないんだけど。
そういうわけで、私にはNPCが生きていないという感覚がないので、「NPCが生きている」という発見はあり得ないのである。
というのがデカダンスを見て思ったことの一部なのであった。