ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

EU離脱:UK住民にとってはどちらを選んでも苦しい選択だったと思う

イギリスというのが正しいかどうかわからないので、UKと呼ぶことにする。たぶんこちらの呼び方がただしいんじゃないだろうか。UK住民にとってはどちらを選んでも苦しい選択だったと思う。簡単には責められないことである。一方、日本やアメリカにとっては、UKのEU離脱は著しく不利益があるが、離脱しないことには何の不利益もない。こういう状況で批評を行う者は自らの批評が偏向していると覚悟する必要がある。

みんなのためにお前が苦しめなんて言われたからといって、個人であれ国家であれ従う必要はないのである。UKのEU離脱を防ぎたかったら、UKの難民対策にもっと力を貸すべきであった。

私自身も多分に理想主義的なところがあるが、理想のために死ねというのはもちろんのこと、理想のために苦しめというのもおかしいことである。

一時的に難民を受け入れることは、正しいし、可能だと思うが、永続的に難民を受け入れることは、正しかったとしても不可能なのである。UKに限らず、現状の世界は掲げた理想を実現するだけの実力がないのだ。

十分に実現可能で、かつ、ほどほどに快適なゆるい理想が必要とされているのではないか。