荘子の中でも有名な話でもあり、また諸星大二郎が漫画にしているので知っている人も多いであろう話(漫画はそのままではないけど)。
「冴えない彼女の育て方」はまだ6話までしか視聴していないのだが、「渾沌、七竅に死す」っていう感じになるのではないかと思いながら恐る恐る見ているのである。
加藤恵というヒロインが「冴えない彼女」なのだが、とてもよいです。アニメの中に紛れ込んだ実在人物という感じか、いや実在人物ではないのだが、ハーレムアニメの世界の住人ではない何かがハーレムアニメに紛れ込んでしまったという話……だと思って俺は視聴しているのだが、もしかしたら間違った見方なのかもしれない。
ヒロインの加藤恵は「影が薄い」ということになっているのだが、もう声も話し方も一人だけ別世界の人であって目立ちまくってるよ、俺にとっては。何しろ、この登場人物は自分が出演しているハーレムアニメの常識を知らないし、守らないのである。
この感じが原作でどの程度表現されているか分からないけど、アニメとしては完璧と言えるだろう。声優は安野希世乃、声優はそんなに気にしないし、声を聴いても分からないのだけれど、思わずチェックした。よい演技である。
ともかく育てちゃダメですよ、このヒロインは。まだ、先を見てみないとわからないけど、作者が「渾沌、七竅に死す」を意識して書いたとしたら、最も成功した中国古典のハーレムアニメ化と言えるだろう。たぶん、それはないと思うが。
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