SHIROBAKO 23話といえばずかちゃんこと「坂木しずか」がルーシーの役をやる回なのですが、ずかちゃんの演技はどうなのかという話がある。
SHIROBAKO の5人組はアニメに関する情熱を持っているが、才能については特に強調されていない。まあ、SHIROBAKO自体がリアル寄りのアニメなので、俺様TUEEEE系の天才はあまりいないのだが、(いや、実はみんな凄いんだけどそんなに凄いということを強調した描写にはなっていない)。
5人組の中では、絵麻がうまいと言われていて作監補になっているのと、みゃーもりがデスクで、たぶんそれ以上の活躍をしているのは凄いが、仕事がわたわたしているせいもあって凄さが特別強調されているわけではない。りーちゃんは、設定制作としてはよい仕事をしているが、シナリオライターとしての能力は未知数、みーちゃんの能力は未知数である。22話のCGモーションからするとむしろやや問題があるのかも(あれは3DCGの説明のためであって、みーちゃんの能力を示すエピソードではないと考えるべきだが)
で、ずかちゃんの声優としての能力はどうかというと、これも未知数である。ウメブーのところでは機転というか度胸を示したし、それも声優としての能力の一部ではあるけれど、声優本来の能力はどうなのかというのが気になるところである。
で、23話のルーシーの演技なんだけど、ずかちゃんの地声が残っているように聞こえるのである。キャシーを幼くした感じのうまい演技という印象はあまり受けない。
(勘違いだったら恥ずかしい。ダメ絶対音感など持っていないし、初期の数回は聞き逃していたのだが、GWに再度SHIROBAKOを見なおしていてようやく気がついたのだ)
ところが、ここがずかちゃんの声に聞こえるというのはすごく重要なのだと気がついた。絵麻がそのシーンの原画を描いているときにルーシーの声を聞きながら描いているわけだが、その声がずかちゃんの声なのである。視聴者がみんな声優の声を聞き分けられるなら、ここはルーシーの声でもよかったかも知れないが、そうではないのだから、視聴者にずかちゃんの声だと分かるような声でなければならないのである。
もちろん、アフレコのシーンを見ているから完全にルーシーの声になっていても、ずかちゃんがやっているということを視聴者は知識としては知っているはずだ。しかし、知識として知っていることと実際にずかちゃんの声を聞いてそのシーンを絵麻が描いているというシーンを見るのは別のことである。
たぶん、水島(音響)監督はそこまで考えて演技指導している。なので、このシーンの声がずかちゃんの地声のように聞こえるのは監督のせいであって、ずかちゃんの能力が不足しているわけではない。ましてや、ずかちゃん役の千菅春香のせいでもない。むしろ、千菅春香の演技はたいへんだっただろう。
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