ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:Thunderbolt Fantasy 生死一劍

dアニメストアで見た。前半は1期の前の殺無生と凜雪鴉の話で、後半は1期と2期の間の話。

俺が勝手に唱えている虚淵玄問題虚淵玄の作品の続編を他の人が書くと劣化して見える問題。この映画の脚本は虚淵玄なんだけど、前半は江波光則の小説が原作で、どうも虚淵玄問題に該当するようだ。

前半の凜雪鴉は馬鹿っぽく見えるし、殺無生は素直過ぎる。Thunderbolt Fantasy TVシリーズ1期で凜雪鴉が口にしたことを元にしているのだが、俺の個人的な考えでは凜雪鴉が本心をすっかり話すことなどあり得ないのだ。殺無生の生い立ちもありきたり。みんな裏がなさすぎる。

後半は殤不患の偽物の話だが、これも虚淵玄問題のように思える。いや、こっちは虚淵玄が脚本を描き下ろしているので本人なんだけれど。偽物の話だが、偽物は大して悪いことをするわけでもなく、本質的には偽物の語る話が実際の1期のストーリーと微妙に違う点に面白さがあると俺は思うが、その面白さは映像的なものではない。

殤不患の偽物に対する態度も、説教臭い気がする。いや、そのセリフは確かに殤不患が言いそうなセリフなんだけれど、なんというか、もっと嫌そうに言う方が殤不患らしいというか。状況からやむを得ず説教するというのが俺の考える殤不患らしさなんだよなぁ。

よいと思う部分は、1期と2期の間の話だが、見なくても2期を視聴する上で影響はないように作られている点である。

熱心なファン向けのサービスとしての作品だと思う。

 

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