ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

雑記:感謝知らずの男

俺は感謝知らずの男なので、感謝なんかしない。

というか、感謝というのは西洋的な感情で、日本人の感覚からは少しずれていると思うのである。日本人の感覚に合うのはという概念である。まあ、俺は恩知らずでもあるのだが。

恩といえば「一宿一飯の恩義」というように、あるいは「恩返し」説話にあるように、返済義務を伴うものである。 これは実に鬱陶しい。したがって、何か手助けを受けたとしても速やかに相殺して「これで貸し借りなしだ」にしておく必要がある。恩は返さないでいると生涯に渡って人を束縛する呪いとなる。恩など受けないに限るが、万一にも恩を受けてしまった時には可能な限り速やかに相殺しなければならない。

感謝には返済義務はないのかも知れないが、日本人はどうしても感謝=恩、返済義務と考えがちではないだろうか。感謝に返済義務がないということを周知徹底してくれれば、俺としてもいろいろなことにもう少し感謝しやすくなるのだが。

また返済義務はなくても、感謝する義務があるように感じられると息苦しい。

感謝知らずの男 (小学館文庫)

感謝知らずの男 (小学館文庫)