これを読んで気づいたのだが、私はこれまでハードボイルド探偵小説を読んだことがなかったようだ。有名な作家の名前はなんとなく知っていたりするが、読んだ記憶がない。たぶん興味がなかったのだろう。本家はもちろん、大藪春彦も読んだことがない。いや、ここで大藪春彦の名前を出すのが妥当かどうかも分からないくらい読んだことがないのである。
読んだ結果としては、結構面白かった。ただし、これは第二次世界大戦後のアメリカの雰囲気と強く結びついているという印象である。この後、朝鮮戦争やベトナム戦争もあるんだから、アメリカは大変だ。
しかしなんというか、虚無感がつよいね。ハッピーエンドにはならない。