ネギ式

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読書感想:図書室の魔法

原題は「Among Others」。原題の方がいいだろう。15歳のSF好きの少女モリの日記という形式で語られる物語。ヒューゴー賞ネビュラ賞、英国幻想文学大賞受賞って書いてあるけど、そんなに期待しない方が良い。

むしろ、「バーナード嬢曰く」や「今日の早川さん」みたいな本だと思って気楽に読んだほうが楽しめる。まあ、確かに主人公の境遇に感情移入する人も多いと思うけど。実を言うと上巻を読んでいる時は面白いと思ったのだが、下巻に入る辺りからあまり面白くないのではないかという気がしてきて、下巻の後半では嫌な終わり方をするような気がしていたのだが、その予想とは違う終わり方だった。でも私の読後感はよくない。

モリがこの本を評したらどうなるだろうか、私はなんとなく高く評価しないのではないかと思うのである。まあ、早川さんやド嬢が自身の本をそんなに高く評価するとも思えないが。

 

図書室の魔法 上 (創元SF文庫)

図書室の魔法 上 (創元SF文庫)