津原泰水の短編集。
またしても短編集だと気づかずに読んでしまった。登場人物が共通しているからというのもあるが、なんかこう全体でなにかありそうな気配がしているので。
短編集だと気づいたのは、最後の年表で、同じ主人公(猿渡)で別の話があるとわかったので。「蘆屋家の崩壊」はなんかのアンソロジーで読んでいるんだよなぁ。っていうか、この短編集にも登場する伯爵のアンソロジーかもしれない。
基本的には怪異というか怪奇現象絡みの話だが、そんなにつよくオカルトっぽい話ではない。科学や偶然で説明することも可能な範囲内の怪奇現象である。