なんとなく図書館で借りた本。
残念、面白くなかった。ミステリーとして、というよりも、普通に話が面白くない。ダメ男が語り手の部分は、ダメ男のダメさがなんか薄っぺらい。漫画好きの子供が語り手の部分もですます調で読みにくいし、子供っぽいと言えば子供っぽいんだけど、「実に子供らしい」と思わせるところがない。つまり、子供っぽさが薄っぺらい。
まあ、最初の殺人だけで引っ張るには無理のある筆力ということだろう。普通の犯人探しなら、この筆力でも十分だろうけど。
こうしてみると日本のミステリーは、少なくとも謎解き以外の部分はしっかりしていると感じる。