図書館で借りた本。
前回借りた「ポール・スローンのウミガメのスープ」よりは面白い。対象年齢が違うのかも知れないし、前のは「ヒント」という形で書いてあったものが今度は「質問と回答」という形で書かれているのが良いのかもしれない。
帯のない表紙を見たら、表紙でネタ割ってると思ったけど、ウミガメのスープの話は例題という扱いなのでネタを割っていても平気なのであった。
水平思考(ラテラル・シンキング)っていうけど、俺にはバズワードにしか思えない。論理思考との違いが分からないということだ、問題の形が違うだけで、回答者の思考に論理性が要求されるのは同じであろう。
126問の「三人の死刑囚」なんて完全に論理問題。
やはり、電子書籍の方が向いているという印象である。問題の後に質問が複数あり、そのなかの一つを選ぶとその回答と残りの質問があるという形で電子書籍化したら、本の形よりも楽しめるとは思う。だからと言って売れるかどうかは保証の限りではないが。
あと、イラストが微妙に面白い。
まあ、本のページ数の制限の中ではなかなか良くできた体裁になっている。問題がありページをめくると質問と回答がある。そして解答は、その下の段に横書きで書かれているのだ。この横書きという点がなかなかの工夫である。つまり、縦書きで読んできたので横書きはすぐには頭に入らないのである。なので、同じページにありながらも、解答は後で読むことが出来る。これは縦書きの本だからできることで、横書きだと難しいかも知れない。まあ、私が横書きよりも縦書きに慣れているせいかもしれないが。
もっとも、パズル本で本当にひどいのは「プログラマのための論理パズル」で、これは、あろうことか、問題と回答がページを変えずにだらだらと続いているのである。パズル本ではありえない形式。問題自体はいいんだけどね。
プログラマのための論理パズル 難題を突破する論理思考トレーニング
- 作者: Dennis E. Shasha,吉平健治
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2009/03/26
- メディア: 単行本
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