ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:新サクラ大戦 the animation

旧TV版サクラ大戦は見たけど、ゲームはひとつもプレイしていない。劇場版はなにかひとつくらい見たような気がする。そんなに熱心なファンではない。

サクラ大戦は、旧版から十年後の太正二十九年の帝国を舞台にしている。メディアミックス「新サクラ大戦」のアニメ部門かと思ったが、ゲーム「新サクラ大戦」のファン向けアニメのようだ。

ほとんどいつも隊長が不在というのもなんかへんな感じだった。

ギャグ回もあったのはよかったが、歌劇パートはほとんどなかったように思う。太正二十九年というのが、設定としては悪くないけど大正ロマンと言っていいのか微妙になってしまうのが問題だ。

 

 

アニメ感想:本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第2部

こっちはそこそこ真面目な中世風異世界(魔法あり)で司書を目指す話の第二部。1期ではいろいろツッコミをいれてしまったが、なろう系アニメの中ではデタラメの少ない作品。(デタラメが悪いというわけではないが)

和綴じはどうかなぁという気がしたけど、まあ絵本を作るところまでは来た。結果的には順調なんだけど、一応は目的の前に立ちふさがる問題を解決して目的に向かって進むという正統派のストーリー。

3期もあれば見る。

 

 

アニメ感想:乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

始まった時点ではまったく期待していなかったのに、予想外に面白かった。ゲーム内世界に転生というのは、かなりデタラメな概念だが、実のところ、異世界転生もののほとんどはコンピュータゲーム風の異世界に転生であり、実質的には他の異世界転生とそんなに変わるものではない。まあゲームをプレイ済みで結果を知っているという点が違うだけである。

そういう意味ではループものに近いと言えなくもないが、頭を使って破滅を避ける知略ものというほどではなく、ゲーム知識によって比較的簡単に破滅を避けている。だいたい主人公は知略を弄するほど頭良くないから。

というわけで、まあまあ面白かったのではあるが、なんと2期があるという。いや、破滅フラグを避けてゲームの最後のイベントまで到達したのに、この先どう話を続けるのだろうか。個人的には2期はそんなに面白くないんじゃないかと思う。まあ、あまあま百合ハーレムかな。

 

 

アニメ感想:球詠(たまよみ)

ピッチャーの武田詠深(よみ)とキャッチャーの山崎珠姫(たま)の話ということで、たまよみ。決してバッターとキャッチャーの高度な心理戦という意味ではない。でも、アニメを見終わった感想としてはマネージャー川口芳乃の話のような気がする。マネージャーというか、コーチか監督という位置、つまり戦略担当なり参謀なりという位置。

作話は面白いのだが、作画の評判が良くなかった。漫画を読めということか。

 

第一球 「運命の再会」

第一球 「運命の再会」

  • メディア: Prime Video
 

 

雑記:将来の夢という概念

アニメ「夢喰いメリー」を見ていたら、夜見る夢の話かと思っていたのに、将来の夢みたいなことも絡んできて、いやいや、夜見る夢と将来の夢はぜんぜん違うだろうと思ったのである。

で、検索してみたら、

gogen-allguide.com

 「夢が「将来の希望」の意味で使われ始めたのは近代以降である」と書かれている。そりゃそうだよ。身分制社会では将来なりたい職業なんていう概念が存在しないはずだ。

まあせいぜいあっても、部屋住みの三男が「どこかに養子にいけたらいいな」と思うくらいだろう。次男だと「兄上死なないかな」になってしまうけど。百姓だともう職業とか将来とかではなく「飯を腹いっぱい食いたい」みたいなことを思っていたはずだ。

おっと、そういや「お嫁さんになりたい」は嫁不足の江戸は別として、女の子の希望としてはあったかも知れない。「働き者の嫁になりたい」はいかにもありそうな希望だ。もちろん、身分の上がる玉の輿願望もあったと思うけど。

いやいや「相撲取りになりたい」は町民や農民の願望としてあったかも知れない。農民が相撲取りになる例があったかどうか知らないが。身分制の例外としてスポーツ選手になるというのは昔からの将来の希望だった可能性はある。それも村で一番相撲が強いとかいう条件を満たした場合だけに持てる希望だろう。

商人は店を大きくしたいとか、番頭が暖簾分けで店を出したいという願望はあっても、それは今の身分のまま少し上にあがりたいという願望であって、平のサラリーマンが係長になりたいという程度のものだろう。あまり希望があるようには思えない。(なので、俺は島耕作が出世していくのが希望のないサラリーマンのささやかな願望のように思えて悲しい)

ああ、武士の将来の希望で最大のものは「仇を討ちたい」だろうな。仇がいる場合に限るが。

むしろ「なぜ小学校なんかで「将来の夢、なりたい職業」を子供に尋ねるようになったのか」ということの方が謎である。なんか、企業のキャンペーンのような気がする。「将来なりたい職業」はソニー生命保険のアンケート調査か

格差が固定している(ことがバレつつある)現代において、将来の夢などという概念がいつまで存続するか、私は疑問に思うのである。職業は選べるというか、入社する会社は選べるけど、会社を選べるということにどれほどの希望が見出だせるだろうか。

そして最初に武士の例を出したように、身分制社会で希望を持てないのは下の身分のものだけではない。いい例が、天皇の長男に生まれたら、将来の職業なんてものになんの選択の余地もないのである。身分が固定している現在では天皇という例外だけでなく、保守系政治家の長男だって政治家になるしか道はないのだ。ないのだ、ないのだ。他の道に進むと言っても親はともかく後援会が絶対に許さない。世間がどんなに二世三世、四世、五世議員を批判しても、後援会には勝てないのである。もっとも親が引退する前に芸能人とかになってしまえば芸能人特権で逃げられる可能性がほんの少しあるが。男の兄弟がいれば代役という道も少しあるが。基本的には選択の余地はないのである。そして町長の家系に生まれたら町長になるしかないのである。革新系の政治家の場合は、そもそも親がいつ落選してもおかしくないので、長男が後を継ぐというところまでいかないのが幸いである。

www.irasutoya.com

アニメ感想:夢喰いメリー

dアニメストアで見た。前から気になっていたアニメなのである。はてなハイクの誰かが推していた。

ヒロインのメリーは、大枠でいうとツンデレキャラという分類になると思うけど、いわゆるテンプレを越えた可愛さがある。健気といういじらしいというかなんというか。信頼?

戦闘要員はメリーで、男キャラは探索役?みたいな感じだがやけに戦闘について強気である。

あと、ヘソ。夢喰いメリーヘソアニメである。

 

第1話 「夢現」

第1話 「夢現」

  • 発売日: 2015/05/01
  • メディア: Prime Video
 

夢というか白日夢の中の戦闘は、今になって見ると、現実的すぎるというか普通の異能バトルかアクションものという感じである。これは戦闘アクションを入れるとどうしてもそうなるという気もするが、まどマギの魔女の結界内での戦闘シーンと比較するとちょっと普通すぎる気がする。まあ、まどマギがうまいんだけど。

なんだけれども、夜見る夢と将来の夢というのはまったく根本的に違うものだという個人的見解を私は持っているので、そのへんは納得できないものであった。

もっとも夢を扱った現代の創作の多くが、故意にかどうかはともかくその二つを混同しているので、夢喰いメリーだけの問題ではない。というか二つを一緒にしたほうが創作作品としてまとめやすいのはわかる。

読書感想:マップメイカー(上)

上下巻の上巻だけで感想を書くのは珍しいんだけど、下巻を読むかどうか迷っているので。

マップメイカーというのは地図を作る人ということだけれど、この本に出てくる主な地図はいわば魔法の地図である。それはGoogle Earthみたいな地図、あるいはヴァーチャル・リアリティの地図に近い。

ところで私は方向音痴で地図がないと道に迷うタイプだが、地図があればまあなんとか迷わずに済む。でもその地図がVR地図だったら、きっと私はそのVR地図の中で道に迷うだろう。その中で道に迷うような地図ははたして地図としての価値があるのだろうか?

VR地図なら矢印とか出せるから道に迷わないという考えもあるだろうが、VR地図で道を辿ったあとに現実でそのとおりに道を歩める自信が私にはない。

というように私はこの本を読んでいると地図とは何かということを考えてしまうのである。たぶん普通の人はVR地図は未来の進んだ地図だと感心するのだろう。だからそれが魔法で実現されていればすごい魔法の地図だと思うのだろう。

一方私は、地図というものは現実の様々な側面を捨象して記号化しているから価値があると思うのである。

いまネットでは、動画で学ぶかテキストで学ぶかみたいな話もあるが、私は頭の固い年寄りなので、動画で学ぶのはかなり難しい。今後新しい技術が出てきても動画しか教材がなかったらその技術を学ぶことは出来ないだろう。動画で学べる人はきっとVR地図もやすやすと理解できるのだろうけれど。

あと、この上巻、前半が第一部探検なんだけど、全然探検してないよ。第一部の最後の最後で切符を買って列車に乗ったけど。旅行ですね。しかし、探検がexplorationの訳だとすると、explorationに対する私のイメージが間違っている可能性も高い。それはWindows explorer のどこがexplorerなのかと思うのと同じことだからである。辞書をみたらexplore Tokyo by subway の訳として「地下鉄で東京を散策する」とあってexploreの訳は探検よりもむしろ散策の方がふさわしいのかも知れないと思ったり。

外国人排斥みたいなネタは現代的ではあるのだけれど。

 

 副題のガラスの地図は、本当に素材が板ガラスで、割れそうな気がするし、主人公も割れないように気をつけているような描写もある。しかし、列車の屋根で活劇をしたりしても、都合のよいことに割れないのである。たぶん、割れない魔法がかかっているのだろう。