「三角形の七不思議」の続編ということなのだが、私は三角形の七不思議をパスしてこちらを図書館で手に取った。
七不思議といいながら、四角形に関する様々なトピックを取り上げていて七つどころではない。どうもこれは三角形の七不思議も同様だったようで、その批判に応えるために、目次に7個*が付いている。それが七不思議ということらしい。
1章は中学や高校でやる感じの図形の証明が多い。中学や高校でそういう問題が好きだった人には嬉しいと思う。あとは図形の敷き詰め。
2章は正方形の正方形分割(ルジンの問題)が面白かった。全部違う大きさの正方形を並べて大きな正方形を作るという問題。これが電気回路の問題に置き換えられるという。
3章は長方形。畳の敷き方からグラフ理論につながるところが面白い。
4章は正方形でも長方形でもない四角形とそれによる敷き詰め。どうもこの作者は敷き詰めが好きらしい。
5章は四角にならべた数とか。魔方陣は当然出てくるが、面積魔方陣というのもあるらしい。面白い。作者の名の付いたhosoya triangeとかも。数独もちょっと出てくる。
6章は立体。正6面体ではないが投げた時に各面が等確率で出るというスキューダイスというものが興味深い。
7章はメビウスの輪とかトーラスとか。トーラス上の地図の塗り分け問題では7色必要だとか。
8章はパズルというか遊戯というか。囲碁や将棋盤とか凧とか、四角形に関する遊び。クロスワードパズルやルービックキューブも。