なんか少し前にネットで話題になっていたような、そんな気がして図書館で予約したのだが、意外に古い本だった。
なろう系ファンタジーならともかく、まじめな中世ヨーロッパ風ファンタジーなど書く気はないので、資料として読んだわけではない。
騎士物語のあらすじが七本もついているのは、あらすじファンの俺としてはお得であった。つまり、ネタバレを嫌うものは、この本を読む前に、原典というかもっとちゃんとした物語で読んでおいた方がよい。それは「ニーベルンゲンの歌」「クードルーン」「エーレク」「イーヴァイン」「哀れなハインリヒ」「バルチヴァール」「トリスタンとイゾルデ」である。
内容的には、ドイツ中心であり、レベルはギムナジウムの生徒向けという。学術的というよりは中高生の読み物ということだろう。いろいろ興味深い記述があるが、やや物足りない感じもした。