図書館で借りた本。
前に読んだ本ではジーヴスの年齢が書いていなくて、勝手に老執事だと思っていたのだが、この作品からするとどうも若い男性のようだ。そして訳者あとがきによるとジーヴスは執事(butler)ではないという。valetであるというが、どうもふさわしい訳語がないので執事と訳すと書かれていた。
ジーヴスも結構思い通りいかないこともあるようだが、だいたい最後にはうまく収めている。そして毎回ひどい目に会うのは語り手のバーティである。
さすがイギリスは賭けごとが盛んなだけあって、町の運動会みたいなものでも賭けるのかと思ったら、やはり運動会で賭けるのはいけないようだ。
この本ではバーティの友人のビンゴの恋愛相談みたいな話が多いが、語り手のバーティの方はというと、いつも結婚させられそうになって逃げているようである。
ここまでくると、よく訓練された腐女子にとって、この話を主従BLと見なすことは困難ではないだろう。バーティは毎回のようにジーヴスに服を取り上げられているし。
BLはともかく主従の関係性が面白い小説である。