1位を目指してみんなが争う中、努力と根性と知恵と勇気で頑張って1位を取る。素晴らしいエンタメである。
俺だって、ある狭い特定分野の瞬間最大風速で1位を取ったことくらいある。たとえば、処理速度を上げる上で、手動のループアンローリングをしてはいけないという規約だったとする。しかし、アルゴリズムを少し変えると、アルゴリズム通りに実装したらループアンローリングみたいになってしまうということもあるのである。そのためにわざとアルゴリズムを変える。特定を避けるために、あいまいな書き方をしているので正確ではない。
はてなではない日記時代にも、一気にアクセス数が増えたことがあるが、それもよくあるやつで有名サイトからリンクされたことが原因であった。
どちらも、わーい1位だとか、アクセスが増えたとか、SF界隈の有名人から言及されたとか浮かれて脳内で盛り上がっているうちに、順位は陥落し、アクセス数も減り、忘れられて行くのであった。
諸行無常。
まあでもエンタメとしてはランキングは面白い。なんといっても「ワールドトリガー」のランク戦が面白い。なにしろ、本編のネイバーと戦う話よりも、訓練に過ぎないランク戦の方が圧倒的に面白いのだから、順位を競うのはエンタメの王道である。
そんな中で「ガッツ乱平」の運動会で乱平が問題を解き終らないで九鬼に負けるシーンが異色である。負けた乱平は全然くやしがっていないし、勝った九鬼も一瞬だけ勝った気になっているだけで、むしろ敗北感につつまれている。時間内には解き終らなかったが、解答としては乱平の解答の方が圧倒的に優れていたからである。
ランクやゲームの勝敗は一定の規約の中で決まることであり、自分の価値と一致するとは限らない。だからランクとか順位とか気にしないで好きなことを好きなようにやった方がいい。そのことに年をとってからようやく気がついたのである。
どーせいい順位なんて取れないし。
それよりもランクに参加した結果として、順位を上げるために、媚びた内容の記事を書くのが嫌なんだよね。アニメなら、人気アニメの記事を書いた方がランクが上がるのは明白。あと人気声優の記事とか。
アフィリエイトで稼ぐなら、健康関連商品の記事を書くのが確実だろう。不安を煽るような記事ならなお商品が売れる。
戦闘を扱ったエンタメなら、負けたら終わりだから、勝つのは当然ともいえるが、ピュロスの勝利という言葉もあるので、勝てばいいというものでもない。(俺がピュロスの勝利という言葉を知ったのはSF小説「宇宙船ピュロスの人々」から)
結論:ガッツ乱平は傑作。