図書館で借りたユーモア小説。
読む順番を間違えた。最初にこれを読むべきではなかった気がする。ジーヴスシリーズは、執事のジーヴスが様々なトラブルを解決する話なのだが、この作品はちょっとちがう。
語り手であり、ジーヴスの主人であるバーティ・ウースター青年がトラブルを解決しようとする話である。つまり、みんながみんなジーヴスを頼りにして、自分のことは頼りにしないので、ジーヴスの代りにトラブルを解決しようとして失敗する話なのである。
語り手の失敗が予測されるので、シリーズ最初に読むにはちと厳しかった。語り手のバーティは結構いいやつだと思う。それが失敗をやらかしそうなのでちょっとひっかかってしまった。
でもユーモアは本場のイギリスである。文章が実におかしい。そしてバーティとジーヴスの会話もおかしい。
ダリア叔母さんも変人で、バーティとダリア叔母さんの会話もおかしい。
シリーズの他の作品も読んでみようと思う。
このシリーズは映像化もされているようだ。
漫画にもなっている。執事ものだからか、イギリスものだからか、ともかく少女漫画にはふさわしい。