下手すりゃ、番組本編よりもCMの方が印象に残っている。
今はTVCMどころかTV自体を見ないけれど。
私はTV関係者でも広告関係者でもないので、以下の駄文の正当性は保証されない。私のよくやる嫌いなもの分析の一つである。嫌いなものを分析することは私の趣味というかストレス発散の方法なのである)
局所最適化は、大域最適化を妨害する(ことがある)。(局所最適化が大域最適化に繋がることもある)
TV番組はCM収入で制作されていて、CM価格は視聴率で上下する。番組制作者にとっては、視聴率をあげることはCM収入を上げることであり、番組制作費が潤沢になるということである。制作者は視聴率上昇を目指す。
その前に、視聴率調査がある。おそらく初めのうちは番組毎の視聴率を数日後に集計するとかいう形だったのだろう。やがて調査方法が進歩して、瞬間的な時刻の視聴率をほぼ即時に集計できるようになった(と思う)。
そうすると、CMの時にチャンネルを切り替えて視聴率が低下しているという現象が明らかになる。(まあ、CM時にチャンネルを切り替えることは前から分かっていたと思うけど、数字で出ると影響が大きい)
そうすると、CM前に引っ張るという手法が採用され、拡大する。「続きはCMのあとで」みたいなやつである。これでCM時のチャンネル切り替えは減ったはずである。まあ、番組自体の視聴率が上がるわけではないと思うが。で、チャンネルを切り替えないんだから、CM自体の視聴率も下がらない。なのだが、これをやられるとCM後まで関心を引っ張られる視聴者にとって、CMが邪魔になるのである。
CMの時にチャンネルを変えるのは番組がつまらないからで、CMの時にトイレに行くとしてもCM毎にトイレに行くなら相当な頻尿である。ビデオが普及してからは、番組録画時(または後で)CMカットをしたかも知れないが、それはビデオテープを節約するためであろう。(いや、映画とかならCMカットの理由もあろうが、実はCMカットは先見の明がなく、CMごと録画していた方が価値があったはず。CMは後でもカットできるが後から入れることはできない)
概して視聴者はCM自体に悪感情を持っていなかったのではないか。ただし、CMの入るタイミングに対しては大いに文句があった(スポーツ中継など)。
ところがCM後まで番組を引っ張るようになった結果、CMに悪感情を持つようになってきたのではないだろうか。
その流れはWEB広告やYoutube広告でも引き継がれている。WEB広告鬱陶しいと思いながら、独断と偏見で以上のことを考えてみたのである。
WEB広告出して、商品イメージが上がるだろうか。 それとも下がるだろうか。