ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

漫画感想:超人ウタダ(完全版)

スキマで読んだ。

 テレビドラマにもなったらしい。

腐敗した警察で腐敗した警官をやっていた歌田が、歌田の前世の存在だと言う神崎(幻みたいな存在で、基本的には歌田にしか見えないが、他にも神崎が見える人はいる)と出会ってから正義の警官になるというような話。ただし、神崎は殺人鬼で、官僚機構の中で腐ってないでやりたいことをやれと勧めているだけで、正義を勧めているわけではない。殺人鬼だから、殺人犯の気持ちや行動が分かるという設定である。

ここでいう超人とはニーチェの超人で、作中でもニーチェに言及されているし、畜群という言葉も出てくる。

まあ、最初の頃のストーカー被害を取り合わないとか、交通事故を揉み消すとかいう腐った警察の様子と、その中で仕事をするなと脅されながら、犯人の捜査をする歌田というパターンは面白かった。それでずっと進むのかと思ったら、歌田がいつまでも殺人鬼にならないので神崎がじれて、別の手段に出る。

最後に、腐っていた警察署員がみんなまともになるとかいうのは無理矢理オチをつけるためだろうか、嘘っぽい印象を受けた。

ただ、このゴリラみたいな顔の男が、決めるときはそれなりにかっこいい顔に見える点が素晴らしいと思う。

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