ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

雑記:手書きについてのとりとめもない話

アメリカ短編ベスト10というのを読んでいる途中なのだが、そこにメルヴィルの「バートルビー」という作品が収録されている。その中に筆耕という単語が出てきて、知らない単語だったので調べた。

xn--9wzm2h.comだが、どうもこの作品の中の役割とは違うようだ。だいたいアメリカならタイピストの仕事だろうと思ったのだが、ふとタイプライターの歴史を調べたところ、この作品の発表時点である1853年にはまだタイプライターは普及してないのであった。当然タイピストもいないわけで、作品の舞台である弁護士事務所では手書きで文書を書き写す役割の人を雇っていたのである。

まあ、例のリコール署名偽造事件もあるけれど、字が特別綺麗でもない人が手書きの文字を書く必要性は、現代では殆どないはず。

とか思っていたら、野村證券の果たし状というのがtwitterのTLに流れてきた。

togetter.comそういや、果たし状ではないが、私も以前に手書きを要求されたことがあった。退職願いを出せと言われた時である。これも不自然で退職願を出せと言われるとしたら不当解雇なんだろうけれど、そうではなくて、同じ職場で雇用形態が変わるために、前の雇用形態での退職願を出せという話なのであった。字が下手なので手書きで出すのは嫌だから、一番偉い人宛に内容証明郵便で出してやろうかと思ったのだが、雇用形態が変わるだけで雇用は続くので事を荒立てるのはやめたのである。

でもきれいな字で書けない上に書き損じをしてしまって、頭にきて、ネットで代書を頼もうかと思ってちょっと調べたが、すぐに提出しろということだったので、仕方がなくまた手書きで書いたのである。(自筆手書きを要求されたのに代書を頼むという本末転倒なところが気に入っていたのだが)

しかし、私の字が汚いのは、日本語についてのことであって、英語の筆記体はきれいに書けるのである。そもそもアメリカ人やイギリス人は筆記体が書けないか、書けても他人には読めないような字になるらしい。中学の時にイギリス人と文通していたが、相手が一番驚いたことが、日本人がきれいな筆記体で手紙を書くことだったらしい(なお、文章は稚拙で文法もいいかげんだった。それが面白かったらしい)。

アメリカ人は発音がおかしい人間は、社会階層が低いとみなすという話もtwitterで流れていて、私も発音にはまったく自信がなく、身につまされる思いがした。しかし、ふと思ったのだが、発音に自信がないときは、筆記体で文字を書いて筆談すると馬鹿にされずに済むのではないだろうか。申し訳ないけれども、聞き取れないからあなたも文字で書いてくださいと頼むのである。(スペルが怪しいのでこれをやっても馬鹿にされそうだが)

アメリカ短編ベスト10

アメリカ短編ベスト10

  • 発売日: 2016/06/08
  • メディア: 単行本