ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:おばちゃまは東欧スパイ

ミセス・ポリファックス・シリーズ。やはり面白い。

今回の舞台はブルガリア。もちろん、冷戦期。今回はガイドの監視下で東欧観光するアメリカ人の自分勝手な行動によってガイドが迷惑を被るというか、監視されていて見たいものも見れないというアメリカ人というか、そんな観光客を装う話。

例によって殺されかけるし、人が死ぬし(殺しているようなもの)。それでもおばちゃまはスパイらしくない勝手な行動を取り続けるのであった。

これって、あれですね。ハードボイルド・スパイもののアンチテーゼというか。ハードボイルド探偵のアンチテーゼはたくさんあるけど、スパイでは少ない。まあ、冷戦が終わってスパイものが流行らないってのあるだろうけど。

今回は若いヒロインも加わっての世代間の話もある。物分りのよいおばちゃまである。老後にスパイ志願するくらいだからね。