ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:ガン✗ソード

大好きなアニメである。4周目か5周目くらいを見終わった。

今更だけど、ウェンディは完全にヒロインだな。このアニメのいいところは、主人公が復讐という私怨で行動していること。決して正義ではない。でも悪人でもなくまあまあいい人である。味方がだいたい変な人。特にジョシュアはすごく苛立つキャラである。ギャグ回がひどい、つまりハジケているので、ギャグの嫌いな人は受け付けないかも。

敵役は正義というか平和を掲げていて、科学力もありオーム的な科学宗教集団とも言える。この親玉というか、教祖と言うか鉤爪の男が正義を掲げる実にいやらしい人間で、悪役として魅力がある。

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 しかし、いまさら考えてみると、この世界、そんなに無法地帯ではない。なので鉤爪の男の主張の説得力がやや弱い。弱肉強食の世界に平和をとか言われても。なんか国とか警察とかそういうものはないみたいだが、一方で、食堂や鉄道があり、治安はそんなに悪くないようだ。本当に無法地帯だったら、商売が成り立たないはずだ。

食堂や旅館のない世界だったら、旅をする話はけっこう大変だ。

どうも我々は治安の良さに慣れてしまって、本当の無法状態というものが想像できないのかもしれない。あるいは、本当の無法状態はすぐに自滅してしまって無人の世界になるのかも。そうでなければ、悪人による過酷な統治になるが、それは過酷な統治であって無法ではない。