マラソンが嫌い。
典型的な体育嫌いだからね。マラソンとか苦しいだけだと思う。それは正式なフルマラソンだけでなく、子供の頃学校でやらされた長距離走が嫌いだということである。
でも、最近は健康ブームというよりも、それ以上にこのままでは健康保険が破綻するから、国民は運動して健康を維持しなさい。健康は国民の義務であるというような空気が醸し出されつつあり、非常に鬱陶しい。
さて、ここで話が変わって、民主主義国家では国民は主権者なのでよく考えて投票しなければならないという前提がある。国民がいいかげんな投票をしたのでは、民主主義は維持できないのである。国民は選挙の際には熟考して候補者を選ばなければならない。
ところが、頭を使ってよく考えるのは苦しいのである。これはもうマラソンの苦しさにも通じる苦しさなのだ。このことに私はずっと気が付かなかったのだが、老化によって頭脳が衰えてきて初めて気づいたのである。頭を使うことは苦しいし、いくら考えても正しい結論に行き着かない感じは、ゴールのないマラソンのようで絶望的である。
考えても考えても分からず、周りの人の言っていることが全然理解できないのに、なんとか分かるのは自分の方の考えが足りないということばかりで、それは基礎体力がないように基礎力を鍛えてこなかったからということなのだが、基礎力がなくても何日もかければフルマラソンの距離を歩くことも出来るように、頑張って考え続ければ理解できるようにも思えるが、頑張って考え続けること自体が苦しいのでどうにもならない。
子供の頃にそう思わなかったことの方が不思議なのだが、まあ、子供はちょっと考えただけですぐに褒められるので、それが嬉しくて考えることの苦しさに気付かない子供になったのだろう。もし、考えた末に出した答えが間違ってると言われたり、馬鹿と罵られていたら、きっと考えることの嫌いな子供になっていたに違いない。
運動する習慣がついていれば、なんということもない運動でも、運動する習慣がなく基礎体力のない人間には苦しいばかりである。考える習慣がついていればすぐに理解できるような事柄でも、考える習慣がなく基礎学力のない人間には苦しいばかりである。
もちろん、多くの人の基礎体力が向上することは望ましいように、多くの人の基礎学力が向上することも望ましい。それは教育方法をきちんとやれば可能であるというようにも考えられる。または、きちんとやっておけば可能だったのになあ、とも思える。
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