ネギ式

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読書感想:水滸伝(十三)白虎の章

北方水滸伝。盛り上がる大規模戦闘の回。

流花塞北方謙三のオリジナルなんだろうか? なんか今回は流花塞の建設は早過ぎたとかいう話で、やっぱ作らなければよかったのではないかという気がする。

宋軍の流花塞攻めは陽動で、双頭山が本当の狙いだった。宋軍の将軍も強いし、もう梁山泊に入ったりもしないのだろう。本格的な戦闘で、ほぼ梁山泊の敗北となり、梁山泊側の死亡者が増える。林冲の騎馬隊は強過ぎて使いどころに困っている気がする。

一方、青蓮寺に狙われてた宋江の父の問題はアクションシーンも交えながら解決する。登場した頃には異常者ではないかという印象を受けた李逵がずいぶんと高く描写されている。でも、青蓮寺の兵を切り刻んで肥だめに入れて肥料にするなど異常ぶりも健在である。魅力的というか、印象的な人物だ。