ミステリ作家の自薦作と推薦作を合わせて掲載するという趣向のアンソロジー。
編者ローレンス・ブロックの序文の中の「私がつくる本の数にはかぎりがない、何も書かなくていいかぎり」は、いかにもバーニイシリーズの作者だなぁと思わせる。
巨匠と言っても、私は不勉強なので知っている作者はスティーブン・キングとハーラン・エリスンとローレンス・ブロックくらいだ。
ピーター・ラヴゼイの自薦作「ミス・オイスター・ブラウンの犯罪」と推薦作「悪党どもが多すぎる」が共によかった。「悪党どもが多すぎる」はドートマンダーの活躍するシリーズみたいなので、あとで追いかけてみたい。
ジョン・ラッツの「法外な賭け」はカイジの鉄筋渡りみたいな話。「八月の熱波」は、読んでいるとき最高に暑かったので雰囲気が一致した。
ハーラン・エリスンは相変わらず序文が長い。