ネギ式

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アニメ視聴中止:魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編

8話までは我慢して見ていたのだが、いや、音だけ聞いていたのだが、まあ、音だけ聞いていても仕方がないので、視聴中止することにした。

第3話がひどいのである。そこから8話までよく聞いたものだ。「魔術士オーフェンはぐれ旅」というタイトルからすれば、オーフェンは一人旅をするキャラクターであろう。それが三人で旅をしているのが間違い。というか、制作側の都合に過ぎないのである。

たぶん原作読んでないので、原作のせいなのかアニメのせいなのか分からないが、制作側の都合だけが見えるのはまずい。三人で旅をしているのは、一人だと会話にならないからであろう。これはラノベでもアニメでも制作側として困ること。なので会話の相手としての道連れが必要になったわけだ。

あとは、ヒロインはいるけど、謎の女ポジションなので、登場回数が少ない。そのために、画面に女っ気を出すためのヒロインでないキャラが要求されたような気がする。しかし、この女は三角関係に参加していない。おじゃま虫というよりも暗殺者だが、暗殺者として描写されていないので緊張感もない。

弟子ポジションの男も、オーフェンに魔術の説明をさせる時の相手という立場に過ぎない。魔術の説明を会話としてする時に聞き手が必要という制作側の要請によって存在している。一応魔術を学ぶということを口にしているが、魔術を学ぶならもっとよいところがあるのにそっちを蹴ってオーフェンに付いてきている。かといってオーフェンを尊敬しているということは一切なく、オーフェンの指示に微塵も従わない。単に魔術を教えてくれる便利なやつ程度の感情しか持っていないようだ。

この作品の三角関係はオーフェンアザリーチャイルドマン先生で成立していて、そしてチャイルドマン先生は死んでいる。この構成は悪くはない。しかし、女も弟子もこの三角関係に入る余地がまったくない。いや、女がオーフェンに気があるようなシーンがあったような気がしないこともないが、女の他の行動と完全に釣り合いが取れないので、他から隔絶した取って付けたようなシーンになっていた(と思う)。

もしかしたらあの女は、ツンデレをやりたかったのかも知れないが、現代のアニメファンからはとてもツンデレとして受け入れることは出来ないキャラである。これはツンデレのパターンが確立してしまったからで、必ずしも制作側の落ち度ではないが。

旅の道連れにするなら小人の二人組の方が遥かにマシである。毎晩オーフェンの寝首を掻こうとしても、ちゃんとギャグになる。むしろ毎回パターンでやるからギャグになるのであって、1クールに1回オーフェンを殺そうとする女では、ギャグにならない。もちろん、シリアスにもならない。

たぶん、ラノベオーフェンは全体的にもっと軽いノリの話なんだろう。世界観は重くても。このアニメは重いノリの中に殺人的ギャグを入れようとして見事に失敗しているのだと思う。原作と違ってもギャグシーンは全部取っ払ったほうがよいアニメになったと思う。ギャグは素人には難しいから。

 

牙の塔

牙の塔

  • メディア: Prime Video
 

 

 

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