ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:ガリア戦記

図書館で借りた本。これは、中高生の読書感想文に向いていると思う。中高生でも読めるような読みやすい文章であり、かつ、名高い作品だからである。

 

<新訳>ガリア戦記

<新訳>ガリア戦記

 

 恋愛沙汰はなく、戦いに次ぐ戦いである。戦記だからね。でも娯楽作品ではないので、武勇に優れた英雄が敵を次々となぎ倒すという話ではない。多くの戦いは、個人の能力ではなく、ローマ軍の工兵の力とカエサルの作戦などで勝つのだ。カエサルが居れば負けないという兵からの信頼も大きいのだろう。

最初に解説がついているので、ローマに詳しくないならそれを読んでから本文を読んだほうが分かりやすいが、解説を飛ばしても問題はないだろう。

ただ、ガリアの部族名や人名が多いのでとても覚えきれないのが少し問題だ。娯楽作品なら、敵のライバルは何度も出撃してきてなかなか倒されないが、ガリア戦記では生き残って再度戦いを挑んでくる敵将は少ない。

しかし、最後の方の戦いでは、敵もローマも糧食を断つという戦法を使うので、戦いは相当に悲惨な状況になっているだろうし、非戦闘員もとんでもない状況になっているだろうと思うのだが、そのへんの詳細はよくわからないのであった。