ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:水滸伝(十九)旌旗の章

北方水滸伝

かなり飛ばしたけど、読み終わった。もともと北方謙三が読みたかった訳ではなく、水滸伝系統の何かを読みたいと思っただけなので、続編の楊令伝は読まない

北方謙三水滸伝を革命としてとらえたようだが、首都制圧して皇帝を倒すという意志が弱く梁山泊独立国家にしようとしたようだ。しかし、それは皇帝を倒すより難しいだろう。独立国家になったらずっと戦争が続くし、周りが全部宋では国境の維持も出来ないだろう。

また、梁山泊側は(闇の)塩の貿易、青蓮寺側は銀山開発で資金を得ているが、国の農業生産量が増えていないのに、金ばかり増えても、物価が上がるだけだろう。梁山泊が革命軍として国民を救うなら、迅速な行動が必要で、じっくり戦っていると国民の困窮が続くばかりである。

あと、宋江がかなり情けない。本人はほとんど行動していないのに、他者の評価ばかり高いという印象だったが、最後の決戦では周囲の足を引っ張るばかりである。

豪傑、英雄の話にしては、結構みんな女のことでうじうじと悩んでいるのが気に入らない。あと、自決するのは好きじゃない。英雄なら同じ自殺的行動でも、無謀な突撃をして討ち死にする方がいい。

ともかく、これで水滸伝を読んだ気になることが出来る。

読書感想:水滸伝(十八)乾坤の章

北方水滸伝

あーあ、とうとう北方謙三のオリジナルキャラの楊令梁山泊軍に入ってしまった。一気につまらなくなった

北方謙三は楊令を過酷な経験をした若者と見ているようだが、俺からすると、楊令は不幸な経験をしたがその後、徹底的に厚遇された若者。確かに武術の訓練は厳しいものであったが、それは厚遇なのですよ。名だたる武将に武術の指導を受けるということは。

水滸伝の英傑はだいたい不遇で、それゆえに国家に対する反抗心があるのだが、楊令は親こそ死んでいるものの、それはありふれた死で、その後はあり得ないほど優遇されている。心の中に悲しみはあっても鬱屈がない。そして何でも出来るスーパーマンである。

また別な点から言うと、俺は南総里見八犬伝犬江親兵衛が嫌いなのである。あとから登場したスーパーマンがそれ以前の登場人物を押しのけて活躍するパターンが嫌いとも言える。

でも残り1冊だから、我慢して(飛ばしながら)読むぞ。

 

楽譜作成ソフトlilypondを使ってみた

GNU の楽譜作成ソフトLilypond を使ってみた。

lilypond.org

最近、なんとなく音楽関係のことを始めたのである。そして、ロックとか難しいから童謡から始めようかと思い、図書館で童謡の本で楽譜が載っているものを借りてみた。

そうしたら、LaTeXで楽譜が作れたことを思い出したので、本に載っている楽譜をLaTeXで書いてみようとした。どうもMusiXTeXというのがそれらしい。しかし、それは扱いが面倒なのでPMXというプリプロセッサを使うとよいらしい。さらにPMXのプリプロセッサでM-Txというものもあるらしい。

で使ってみたのだが、これは簡単に入力できるものの、若干の使いにくさがあった。転調の入力方法が分からなかったり。 以下はM-Txで書いたもの

Meter: 3/4
Title: 雨降りお月
Composer:作曲:中山晋平
Poet:作詞:野口雨情
Style: Singer
Bars/Line: 4
Space:9

   [ c8 d ] e4 a | [ f8 e1 d ] c4 d | [ e8 d ] [ ( c d ) ] [ ( e a ) ] | g2 r4 |
U:C ~ ~ F C ~ ~ ~ G7 C ~ ~ ~ Am ~ C
L:あ め ふ り お つき さ ん く も の か げ

童謡に転調があるのかと思うかも知れないが、借りた本には童謡だけでなく昭和のなつかしい歌謡曲とかフォークとかも載っていたのである。

それで、あらためて無料の楽譜作成ソフトを探したところ、Lilypond を見つけた訳だ。その上、紹介ページには、一般の人にはオススメできない。プログラマー向け、LaTeXを使うような人向けと書いてあった。これは私向けに違いない。

\paper {
  indent = #0
  system-system-spacing.basic-distance = #20
}

\header {
  title = "雨降りお月"
  composer = "作曲:中山晋平"
  poet = "作詞:野口雨情"
}

<<
  \chords {
    c2 a4:m7 c2 g4 c2 a4:m g2
  }
  \new Staff \relative c' {
    % 数字を使うスタイルに変更します
    \numericTimeSignature
    \time 3/4
    \key c \major % ハ長調
    % 旋律の中のタイ、スラー、それに手動連桁をメリスマにしない
    \set melismaBusyProperties = #'()
    \autoBeamOff
    c8[ d] e4 a | f8[ e16 d] c4 d |
    e8[ d] c[ d] e[ a] | g2 r4 |
  }
  \addlyrics {
    あ め ふ り お つ き さ ん く も の − か − げ
  }
>>

というわけで、楽譜を見て楽譜を入力するという写経のようなことをやっている。ちょっと楽しい。MIDIデータも出力できるようなので、それもあとでやってみよう。

しかし、楽譜は著作権にセンシティブなので、できたPDFの楽譜をみなさんに見せることは出来ない。代りに、Lilypond で作成されて公開されている世界の楽曲のページを貼っておく。(Lilypond の成果物というところからリンクされていた)

www.mutopiaproject.org

雑記:もうアニメ見るの疲れた。

時間に制限されないのがネット配信の利点だが、今期アニメの1話を見てやろうとするとやはりせかされている感があってつらくなる。

実はdアニメストアで配信が始まった「永遠少年」を今期アニメだと思って見てしまったのである。その後、秋アニメをdアニメストアで1期遅れで配信しているのだと気付いて、そこで一気に疲れが出た。

読書感想:水滸伝(十七)朱雀の章

北方水滸伝

時間を稼ぐための講和工作。双頭山の敗戦。高俅をまんまと騙したり、梁世傑を騙したり。

しかし稼いだ時間で体制を立て直したものの、童貫はやはり強い。これは負けるかと思ったら、張清の活躍で童貫が負傷して撤退。

北方謙三の「ソープに行け」の言葉で、次回作の主役の楊令がソープに行く。

北方水滸伝の重要人物、魯達魯智深)が死亡する。

もう終盤ということで致死軍青蓮寺の戦いも潰し合いになってきた。

 

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2023年冬アニメ1話感想:吸血鬼すぐ死ぬ2

テンポのよいギャグアニメ。

1期後半は下ネタが目立ったが、2期の始まりはさすがに下ネタを避けたようだ。

伝統的吸血鬼の弱点をすべて持った正統な吸血鬼ラルクと吸血鬼ハンターロナルドの話。吸血鬼とは思えないモンスターが強引に吸血鬼ということになっている。なんだよ「吸血鬼下半身透明」って。まあ1期からずっとそんな感じなんだけど。

 

animestore.docomo.ne.jp