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ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:オーバーロード

いまさらですが、ネタバレあります。

すごい人気のあるアニメなんですよね。なんで今頃オーバーロードなんだというくらいです。まあ、バンダイチャンネルで1話だけ無料の時に、1話を見たんだけど、そこまでいいとは思わなかったんですよね。で、今回、ふと思い出してdアニメストアで2話、3話と見たら面白くて一気に見てしまいました。

ちょっと設定だけ見ると、地雷臭が強いんですよ。「なろう系」「最強主人公」「ゲーム世界閉じ込められ」と、どれもうんざりという気がするわけです。まあ「なろう系」も「ラノベ」も、あるいは昔のSFの評価もそうなんだけど、作品間の差が大きいんですよね。分散が大きいというか。人気作だけ取り出しても、なお分散が大きい。

でも、私の場合、うんざりという割には「ゲーム世界系」の作品で好きなアニメも多いんですよ。「アクセル・ワールド」は閉じ込められじゃないけど、さすがの猿飛みたいな主人公がいいし、「ログ・ホライズン」もメガネの弟子教育とかが良かったし。

基本的に、ゲーム世界に閉じ込められる作品には問題があると思うんですよね。それは、ゲーム世界に閉じ込められた人が現実世界に戻りたいと思うかどうかという点なんです。もちろん、普通の人間は現実世界に戻りたいと思うはずなんですよ、頭で考えれば。でも、閉じ込められ系の作品を書く作者や、それを読む/見る人に取っては、そうじゃないですよね。そんな作品を書くくらいだから廃ゲーマー確定ですよ。で、どうもねえ、現実世界に戻りたいと思う人々の描写が鬱陶しい訳ですよ。あれですよ、あのロボットに乗りたくない戦いたくない主人公パイロット系の鬱陶しさがあるわけです。

その点、オーバーロードは閉じ込められたのが1人だから大丈夫。1人の廃ゲーマーの話だと考えれば、現実に戻りたいとかいうくだらないことを延々と描写する必要がないわけです。ログ・ホライズンだと、そういう一般的な人々をどう慰めてまとめ上げるかという政治的な話になっているから、それはそれでOKというわけです。

別の地雷である「最強主人公」なんですけど、オーバーロードの場合は、長時間プレイと課金というのが納得できる。時間と金を注ぎ込んでいるならそりゃあ強いだろうと。まあ、課金は微妙にギャグ要素でもあるわけですが。ゲームが衰退してサービス終了の間際までプレイし続けるようなゲーマーならレベルカンストしてるのも当然でしょう。また、そこまでゲームを続けていれば、他のプレイヤーからレアアイテムを貰っているのも不思議ではない。なんていうか、「最強」に共感できるわけです。ダメな最強系主人公は、なんか腹が立つんですよね。これはあくまでも説明じゃなくて共感なんで、例えば、ベータ版プレイヤーは説明にはなってるけど、私としては共感できないわけです。

あとは、コメディ要素がいい。これは重要なポイントである。課金もコメディ要素だけど、主人公がキャラクターを演じているということがコメディになっているのが素晴らしい。今となっては昔の事だが、RPGゲームが流行りだした頃、この役割を演じるという点が解説されたりしたのだが、結構解説を聞くと恥ずかしいものである。キャラクターを演じるというのは、恥ずかしいことなので、それをコメディにすると恥ずかしさを感じてしまって楽しめないのが普通なのである。でも、オーバーロードの場合は、普通の人間が悪のキャラクターを演じる、部下の手前演じる必要があるというのがうまく働いている。

以上は原作からある良さだが、アニメ化でもなにか素晴らしいことが起こっている。これがよく分からない。感想を検索すると、1話が短く感じられるという感想が多いし、実際、自分の感覚としても1話1話が短く感じられるのである。これがなんでかよくわからないのだが、アニメスタッフの努力の結果だと思う。たくさんつめ込まれているという訳ではないんだよね。

そして、ネットには2期待望という意見が多いのであるが、例によって悲観的な私は、2期はあっても1期に及ばないのではないかと危惧しているのである。まあ、一番怖いのは、シリアスになることなんだよね。なんか、この手のシリアスとコメディが混ざっていて面白い作品は、長くなるとみんなシリアスになってしまう。コメディがいいのに。オーバーロードだって、何度も課金アイテムというネタは使えないだろうし、シリアス一辺倒になりそうな気がするんだよね。

 

オーバーロード1 不死者の王

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