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ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

貧血幻想

子供の頃から、夏になると貧血気味になった。

ぐぐってみると、汗をかくことによって鉄分が失われるため、夏は貧血になりやすいのだという。レバーは私の数少ない嫌いな食材だし、貧血になりやすい条件が揃っているのだろう。

で、朝起きる時でも昼寝でもいいのだが、起きようとすると体が動かせないような気がする。でも実際は、トイレに行くかとか、腹が減ったと思って起きると、サクッと起きられるのである。ただ、必要がないと認識する場合にそうなるのか、朝方の夢なのか、体に力が入らず起き上がれないという幻覚に捕らわれてしまう。

それは無力感のようでもあり、倦怠感のようでもあるが、決して嫌な感じではなく、横になって体を起こせないまま、世界の終末を見届けるというような気分である。むしろ気持ちのいい無力感というのだろうか、うまく伝えられないが、たとえば、不治の病に侵された少女が病院のベッドから世界の終末を眺める時に感じような気分であろう。

でも結局は生理的な欲求によって幻想は破れて、起き上がることになる。そして起きようとすれば起きられることは体が知っているのだが、そうは言っても、調子に乗って勢いよく立ち上がると、スーッと立ち眩みの状態に入るので、貧血は貧血なのだろうと思う。立ち眩みは脳貧血で貧血とは違うらしい。低血圧というべきか。起きてしまえば、朝弱いということはないのだが。