漫画原作のゴルフアニメ。
うまく騙されて見てしまったが、よくよく考えると変な構成である。
島に住む天才ゴルフ少女とんぼ(中学3年)。元プロゴルファー五十嵐が島にやってくる。とんぼすごい。
とんぼはすごいが、3番アイアンしか使わない。五十嵐はとんぼに他のクラブも使わせたい。サンドウェッジとか。
サンドウェッジでないと出せないようなバンカーショットをやらせる。3番アイアンで見事にバンカーから脱出するとんぼ。3番アイアンでも出来るが、サンドウェッジをやろう。いらない。
という出だしから、1クールずっと、
五十嵐:このクラブがないとこのホールは攻略できない。
とんぼ:出来るよ。ほら出来た。
五十嵐:でもクラブをやろう。
いや、実際は五十嵐じゃなくていろいろな人がとんぼにクラブをあげるんだけど。ずっと、とんぼすごいで、1ラウンドのゴルフの試合という形式ではゴルフをしていない。一度だけ、同じ年ごろのつぶらと試合っぽい感じでゴルフをしたけど、とんぼすごい、つぶらもすごい。とんぼすごい、つぶらすごい。って感じだった。
でもゴルフについては、よく知らないので、ゴルフ知識は正のだろうと思っていたのだ。それがどうもあまり信用できないと思うようになったのは、第10話「名ホールの条件」で、目茶苦茶難しいホールを名ホールのように言っていたこと。ただ難しいだけで、下手なゴルファーは一生カップインできない。両脇の二つのバンカーに向かってグリーンが傾斜しているのでバンカー脱出してもボールが戻ってくるか反対側のバンカーに入るかのどちらか。
更に、次の話数では「速いグリーンというのは、ボールの速度自体はむしろ遅い」と言っていたのに、その後体育館でパターの練習をしている時には、オーガスタ並に速いと言っていて矛盾していると思った。
というわけで、1クールずっととんぼすごいと言い続けるだけで、試合らしい試合をしていないのである。これではスポーツものの基本構成に反する。競い合っていないのだ。競技じゃない。とんぼの独り舞台なのだ。
あと、ブンペイの恋とかどうでもいいことに時間を使い過ぎだろう。それよりゴルフの試合をして欲しかった。昨今の情勢からすると、刺身旨いという描写はやむを得ないにしてもだ。
そして2期に続く。だが、このペースだと2期でも前半はゴルフの試合をしない思われる。練習試合みたいのも含めて。