ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ:狼少年ケン 5話 アラビアの怪人

狼少年ケンのノリというか何かは今のアニメと全然違って面白いのだが、特にこの5話が傑作だった。

飛行機に乗ったお姫さまとお付きの人と怪しい男。怪しい男はドアを開けてパラシュートで飛び降りる。その直後に飛行機が爆発して墜落。

飛行機は山の上に墜落して、その大きな音に何事かとケンが見に行く。ケンといつも一緒にいる狼の仔のチッチとポッポは不満を言いながらも付いていく。

飛行機を爆発したのは大臣で、「血の流れないクーデター」だというが、いや飛行機落ちているから死人が出ているのではないか。そしてクーデターを起こしたのはクーデターブームに乗り遅れないため。たぶん放送された時代にクーデターが何度かあったのだろう。

ケンがチッチとポッポと一緒に山に登るシーン。途中で迷子になった鷲の子と出会う。鷲の子は山の上まで連れていってくれと言ってケンの頭の上にとまる。(そこそこ飛べる上にただ上に向かうだけだから迷子にはならないような気がするが)。そこに鷲の親が飛んで来て鷲の子を回収。このエピソード後の話に影響しないのでいらない気がする。(後で鷲の親が助けてくれたりしない)。と思ったが、鷲の役割は飛行機の墜落地点を教えることだったようだ。

山の上で壊れた飛行機を見つけるケン。飛行機の中にはお姫さまが生きていた。ほぼ気を失っているだけのようだ。他の乗客はどうなったのか、死体も何もないので分からない。関係ないから登場しないのだ。

ケンたちはお姫さまを山の下に降ろす。

ケンがお姫さまに水を飲ませると、お姫さまは気がつく。このお姫さま、瞳の中央に十字型の星(ハイライト)が入っているので、なんだか推しの子みたいだ。

ケンはお姫さまを助けようとするが、チッチとポッポは人間に関わるなと反対する。

ほぼ毎回登場するやられ役の熊が出てきて、お姫さまを食べようとする。ケンと熊の対決。ケンは木の棒で熊を殴るが、熊はフライパンをとり出して棒を受け止める。「武器に素手では勝てない、武器には武器だ」という熊。マンガは思い通りにいかないものというメタなコメントをするチッチ(かポッポのどちらか)。木の棒鉄のフライパンで木の棒が粉々に砕ける。ケンは布を取り出して、闘牛士風に熊を挑発する。熊はケンに向かって突進し、ケンがよけると崖から落ちそうなってしがみつく。落ちそうな熊に息を吹きかけるケン。「やめろ、やめてくれ」という熊。結局落ちる。

ケンはチッチとポッポに姫を頼むと言って、狼族に助けを求めに行く。が、狼族は人間に関わるなと言って助けてくれない。一方、姫はチッチとポッポを置いて逃げ出す(ちょっと覚えていない)。チッチとポッポは何もしない。ケンが戻ってくるが、姫が勝手に逃げたというチッチとポッポ。その通りなんだけど。

逃げた姫は断崖の間の谷を進む。その断崖には大トカゲの群れが住んでいた。(たぶん大トカゲだと思うんだが、大山椒魚のように見える)。大トカゲの群れに襲われる姫。ケンがターザンのよう蔦につかまってやって来て姫を抱きかかえて救出する。崖の向こうの高いところに姫を置くが、蔦の動きの反動でケンは元の方向に戻り、大トカゲの群れに噛みつかれそうになる。再び振り子で姫の方に向かうが、大トカゲが蔦を噛みきってしまう。それまでの勢いでなんとか姫のいるそばの崖に飛びつくケン。この大トカゲのシーン、ピンチになるたびにケンが「あっ」と言い、それを見ていた姫も「あっ」と言う。この「あっ」「あっ」という声がしばらく続くのが

その後、姫の死を確認に来た大臣たちに姫とケンがつかまってしまったり、いろいろ。

いや、今見ても面白いというか、今見るからこその面白さまである。

animestore.docomo.ne.jp