ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

雑記:企業に対して「環境に配慮せよ」と言うこと

地球温暖化防止で企業に対して「環境に配慮せよ」と言うことは、新型コロナ感染防止対策で企業に対して「感染防止に気をつけて」ということに近い。

後者は「空間除菌」や「次亜塩素酸水による手の消毒」のような結果を生むのである。やれと言われれば企業はやっているフリをしなければならないと感じるだけ。まあ、企業だけでなく政府にもそういう傾向はあるが。

企業に言うなら「可能な限りリモートワークを導入せよ」とか「店の出入り口で手のアルコール消毒を」とか具体的に要求する必要がある。そうでないと、効果がないどころか有害なことをしかねない。

ところが地球環境については「その対策はやっているフリだけで効果はない」という指摘がないか、無視されている。というのは、実は省エネ以外に有効な方法が分かっていないからだろう。いやフロンとかは代替フロンになって効果があったのだが、地球温暖化防止については効果の高い方法がよくわかっていないのだろう。

それでふんわかした意識向上ばかり出してくる。何をやっていいのか分からないのに何かをやれと言われた企業や一般人はやっているフリをするか、悪くすればニセ科学地球温暖化防止対策にひっかかることになるだろう。

もちろん企業に対する具体的な要求そのものが、やっているフリだけの何の効果もないことや、ニセ科学が効果を謳っているようなものであってはならない。

その地球温暖化対策は、本当に地球温暖化を防止する効果があるのですか、逆に地球温暖化を促進する可能性もあるのではないですか? この問いが常に必要だ。しかし、こういう問いは危険思想とみなされて排除されるようだ。

省エネは地球温暖化に確実に効く対策だが、省エネ商品はすでに一巡して、現状以上の省エネは本当に経済との天秤になるだろう。それに、新型コロナ禍のこの冬は、企業や一般市民が下手な省エネをしようとすると、コロナにやられる。窓をあけて換気して、ガンガン暖房したほうがいい。加湿器もつかって。