2023年春アニメ。2クール作品で放送延期とかあったので終わりが延びた。
コンクールで連続して全国1位の高校の割には、殺伐さが足りないと思って見ていたが、これ、定期演奏会の話であった。コンクールで全国1位の高校のオーケストラ部の話なのに、コンクールで競うのではなく、定期演奏会。そりゃあ、ほのぼのとしますわなぁ。
オーケストラ部の父兄とか、部員の友達とかその父兄とか、全国1位の演奏を聴きたいという人は多いだろう。満席間違いなし。
このあとコンクールに向けた練習で地獄が始まるのではないだろうか。
もっとも定期演奏会だから、曲目も多く、またヒロイン秋音律子の出番もあるといううまい構成になっているわけだ。
それはともかく、すごく文学的な印象を受けた。主人公青野一の父親の不倫とかまさに日本文学的だと思う(文学は避けているので読んでないけど)。
そして時々出てくる父親との思い出のシーンは、たぶん青野の複雑な心境を表しているのだと思うが、俺にとっては、父親のヴァイオリン指導者としての優秀さを示しているように思えた。青野の才能の理由。一方、ライバルの佐伯はどんな指導を受けたのか分からないので、どうしてバイオリンがうまいのかよく分からない。