ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想:大人のための音感トレーニング本

図書館で借りた本。まだ読んでいる途中だが面白いというか興味深い。だが、まだ実際のトレーニングは始めていない。

絶対音感なんてものは、たいていの人は持っていないので、絶対音感に基づいたトレーニングは、特に大人には意味がないという考えによって、相対音感重視のトレーニングをするという話だが、その前に、音楽理論を一通り説明した方がトレーニングが分かりやすいだろうということから音楽理論の説明から始まる。理論は読み飛ばして、トレーニングしてもよいと書いてあるけど。

理論といいながら、これは暗記しなさいと何度か書いてあるのがなかなか割り切っていてよい。

特にこの本の特徴は移動ド唱法であろう。相対音感という点からすると、キーが何かは変わってもよいので、キーをにしてしまう。そうすると、ヘ長調以外もヘ長調のように歌うということである。そしたら短調長調もない。なので、この本では短調は悲しい調べとかいうようなことは言っていない。

この本で面白いと思ったのは、ドレミファソラドではなく、ドレミファソラティドになっていることである。アメリカで使われている呼び方で、その理屈は単にシをティにするだけでなく、#のついた音は母音をi:(長母音)に変え、bの付いた音は母音をeに変えるというシステムなのである。これによって、ある音をド#と覚えるのではなく、ディと覚える。うん、確かにその方が良さそうだ。そのためにはsoとsiがあると困るのでsiをtiに変える必要があったわけだ。歌詞ではなくドレミで歌う、そして#やbが付いていたら母音を変える。これで音程を覚えるということだろう。

だが日本人にはLとRの音の区別が付かないという問題が残るのだが。

俺のように音の高さとか聞いても分からない人間には、まず理屈から入った方が却って分かりやすいという気がするので、トレーニング本なのに理屈を面白いと思って読んでいるのである。