ビールを飲みながら積読を消化する。借りた本なのでそろそろ返したいというのもある。
吉田篤弘の百鼠。知らない作者だと思ったけど、クラフト・エヴィング商會の人かよ。くそー、才能あるなぁ、嫉妬するぜ。たぶん「どこかにいってしまったものたち」が最初に読んだ作品じないかな。
で、百鼠だけど、ブンガクだわコレ。俺にとってブンガクってのは何かというと、高尚なものではなくて、実験的なものなんですよ。それも実利的な実験ではなく、マッドサイエンティストが喜々として行うような類の実験。結果を出すことよりも、実験そのものを楽しむような実験。
まあ、クラフト・エヴィング商會の作品もそんなところがあるけどね。マッドサイエンティストの実験を見学できたら、最高に面白いでしょうよ。
とは言っても俺は基本的にエンタメ系の読者だけどね。