ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

読書感想文を書く方法

いや、俺は国語の先生じゃないから、よい読書感想文を書くための方法ではなくて、読書感想文を書いてひどい目に合わないための注意を書いておきたい。ひどい目とは何か、それは、熱心な国語の先生の指導のもとで、読書感想文コンクールに出品されてしまうこと。

こう書くと、俺が優れた読書感想文を書いて、実際にコンクールに出品されたみたいだが、そんなことはないのである。ずい分昔のことなので、もう記憶があいまいなのだが、同級生の女の子が読書感想文の指導をされて、何度も何度も国語の先生に添削されて、すごく大変そうだったという記憶があるのだ。なぜ、大変なのを知っているかというと、同じ時期にこちらは理科の自由研究のコンクールに出すために同じような苦労をしていたからである。まあ、こっちの方が圧倒的に楽だったけど。

まあ、コンクールで賞を取ったりすると自信になるけど、その自信のせいでうっかり作家への道を志したりすると、更に苦労することになるから、止めておいたほうがいい。

でも、宿題なんだから提出しないというのも問題である。そして、面白い本ならともかく、課題図書かなんかでつまらない本が指定されていて、その読書感想文を書かなければならないということもあるだろう。それって、実はチャンスなのである。人間、褒めるよりも貶すほうが勢いが出るものである。勢いと罵倒でマス目を埋めるのだ。例えば、こんな風に

失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。課題図書だから読んだけど、糞つまんねーの。よくこんなつまんねー本を勧めるもんだ。どういうつもりなんだ。まったく時間の無駄だった。漫画読んでいた方がはるかにマシだった。だいたい主人公がいい子過ぎるんだよ。こんなやついねーよ。作者の願望かよ。馬鹿じゃねーの。馬鹿じゃねーの。馬鹿じゃねーの。……。

 こういう風に、罵倒しておけば、万一文章がうまかったとしても、コンクール用に選ばれる心配はないだろう。同じ言葉を繰り返すのは、マス目を埋める上でも、勢いを出す上でも、また、コンクール用に選ばれないためにも効果的である。