ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

漫画感想:へうげもの22巻から25巻(最終巻)

図書館で借りた漫画。

22巻。大阪冬の陣ダ・ヴィンチの戦車大活躍も対策される。天守閣への砲撃と和睦、掘り埋め。古田織部正倉院の宝物を見る。家康は愚民政策を語る。俵屋宗達は偶然のムラを制御して傑作をものにする。

23巻。なんと古田織部正倉院の香木を削り取ってパクっていた。ダ・ヴィンチの飛行機械も登場。大野治長間寛平の「かいーの」をやる。もはや豊臣の命運は尽きたかと思える中、古田織部らは秀頼の逃亡を画策する。しかし息子の山城守の家康襲撃計画がバレて、古田織部も捕まってしまう。

24巻。弟子や数寄武将による古田織部助命嘆願は、気持はあれどもうっかりしたことは出来ない状況。そして大阪夏の陣が始まる。ダ・ヴィンチの飛行機械が出撃する。こんな形のものは飛ばないと思うけど、漫画だから飛ぶのである。動力は不明。いろいろ身代わりだったり、身代わりでなかったりしつつ大阪夏の陣は終了。

25巻。織部好みの器が禁止される。俵屋宗達は伊達眼鏡。古田織部を助けようとする将軍秀忠VS家康の戦いは、まさかと思ったがさすがにやらなかった。古田織部切腹が決まり、介錯役は柳生宗矩。死に装束は長袴の裃。これを古田織部が始めたことにしたわけだな。介錯役として柳生ではなく弟子の小堀……かと思ったら、まさかの家康登場。そして織部と家康の乱闘。小堀が乱闘を収めて、切腹、脱糞、介錯

ここで織部は家康を笑わせることに成功したわけだが、それは脱糞家康という前提があるからだろう。

そして漫画ではちゃんと介錯されて首が落ちているのに、その後の話では織部が生きていたかのようなエピローグ。秀頼は逃げ延びたように描かれているがその後の話はなく、代りに織部生存説が入っているのが不思議な感じだ。

脱糞は乙ではないが、普通に切腹したのではあまりにも甲である。家康を笑わせるための脱糞ならば、織部らしいと言える。(あじか売りとその前の明智光秀のパイナップルは古過ぎて俺がその意味を覚えていなかった)

この漫画の登場人物、特に信長、秀吉、家康はどれも立派な武将とは言えない。すぐに退場した信長はともかく、秀吉も家康もひどい。だいたい主役の古田織部がすぐに人のものをくすねる手癖の悪い奴だからな。一番立派な人間として描かれているのが、(一般には悪役とされる)明智光秀というのもよい。

エロもあり、グロもあり、そして無意味な芸能人似の武将という訳の分からないところも含めて、実に漫画らしい無茶苦茶をやった漫画である。これはたぶん、茶の湯とか陶芸とかを扱っているので、うっかりすると高尚になってしまうところ、それを避けるためにわざわざ低俗な要素を入れているのではないかと思う。

あんまり芸能人を知らないので、この漫画で俺の知らない芸能人が密かにネタになってるのかも知れないと思うが、まあ知らなくてもそんなに関係ないからいいか。そこまで重要じゃないんだよね、巨泉ネタとか作者が喜んで描いているだけという気もするし。

ともあれ、低俗なところまで含めて、大傑作漫画と言える。