図書館で借りた本。
16巻。出陣と思ったら、あっという間に終った。攻めたり引いたり。龍王丸もうつけではなく聡明なところを見せる。
今川新五郎の妻のむめがグッドジョブ!と思ったが、なかかなうまく行かないものだ。龍王丸はいろいろ考えているし、新九郎もその考えを尊重しているものの、歴史はうまく動かない。というか悪い方に動いてしまって、結局戦いになる。というところで次巻へ。
17巻。戦いの決着とその後片づけ。謀反の罰は当然として、殊勝な働きであったゆえ所領は安堵というのもなかなか難しい気がする。つまり現状維持ってことだろう。まあ内紛だからそんなものか。その後もごたごたが続くが、ついに伊都が駿河入りしていろいろ片づく。後継者が幼いからその母親が代りに治めるというのはなんかよくある形だな。中国の文化から受け継いでいるのだろうか。
新九郎は富士下方の三百貫の所領を得る。ふと思ったんだけど、この時代の領地の収入は金額であって石高ではないんだな。でも、三百貫が即ち米の収穫量から出てくるみたいにも書かれている。三百貫どころか十貫くらいしかないかも。だがそれがいい。相手が素直に手放した。
と思ったら降って湧いたように掘越公方から三百貫の所領を与えられる。運が回ってきたか、厄介事が回ってきたか。
京都に戻る。見開き扉でボケるとは思わなかったというのもメタなギャグ。プニプニもしてよろしいのですよ、からの朝チュン。将軍に会いに行くが会えないで、代りに細川右京大夫に会う。この天才というか切れ者だったはずだが、どうもギャグ要員になっているような気もする男がまた何かやらかす気配で次巻へ。