ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

漫画感想:賭ケグルイ

アニメが割とよかったのと、図書館にあったので借りた。

1巻は投票ジャンケンダブル神経衰弱、壺振りとルーレットを合わせたような「生か死か」の三つ。

アニメで既に見ていたので特にスリルはない。蛇喰夢子がエロいだけ。故意にパンツを見せるアングル。

というか三つとも相手がイカサマしてるし。ギャンブルが盛んというよりも、イカサマが盛んな学園。社会のエリートになるために必要なのはイカサマの才能ということか。あながち間違ってないかも。

 

 

最初がジャンケンというのは、最もよく知られたゲームだからだろう。カイジでもジャンケンしてたし。でも、この投票ジャンケンはやたら手間がかかる上に、イカサマしても確実に勝てる訳ではない。ギャンブル好きは1回の勝負に時間がかかるゲームを避ける傾向があると俺は思うので、まあこの学園ではやらんだろう。夢子はイカサマを見抜いたものの、勝ちは運があったから。

ダブル神経衰弱は、現実でも出来るけど、これの問題はイカサマカードを使ってするゲームの中で、最もイカサマがバレやすいゲームだということ。表向きにしていないカードを次々に当てたら、印が付いていると思われて当然。証拠はなくても、100%疑われるだろう。夢子はイカサマを見抜いた上で完全記憶能力を使って勝った。ギャンブルものの主人公は完全記憶能力を持っていることが多いな。

最後の「生か死か」は、壺の中に小さい剣状のアイテムを何個も入れてそれを振って台の上に伏せ、台に番号の付いた穴があり、その穴に刺さったら当たり。剣状のアイテムは持ち手の部分も穴に入るようになっていて、そっちが入ったらマイナスになるというもの。と思ったが、よく見たら剣が上になっているのがプラス(生)で、剣が下になっているのがマイナス(死)だった。通常、剣が刺さるといえば剣先が刺さるのでこれはなんかおかしい気がする。

この漫画に描かれているような穴の大きさではほぼ剣が刺さることはないと思うのだが。ルーレットは1対1でやるようなゲームではなく、00と0があることによって胴元が儲かるシステム。社会のエリート育成なら、胴元やって儲けろという教育をした方がよい。

そもそもこのゲーム、生と死の確率が同じなら、賭ける意味がない。期待値がマイナスだ。つまり外れてもチップは没収され、当たった時は生か死かで期待値はプラマイゼロだから。だいたいこのゲーム、プレイヤー二人でチップのやり取りをしているのか、胴元とチップのやり取りをしているのか説明されていない気がする。

さてイカサマだが、この漫画の絵のように剣の柄と刃の部分にSとNの磁石が付いていて、手の平のピアスに磁石が埋め込まれているなら、剣の向きを自由に変えることは出来ない。ピアスを抜いて逆に入れ直せば変えられるけど、賭けるのは壺を振った後なのでそれは出来ない。

それからこの漫画だと壺を開ける前にまだ壺振りの手が壺から離れていないので、この時点で別の位置に動かすして刺さらないようにすることが出来る気がする。

結果的には、夢子はイカサマを見抜いた上でそれを利用して勝った……つもりだったが生徒会長のイカサマによって負けた。これって生徒会長は生徒会役員のやっているイカサマを全部知っている、知っていてイカサマをやらせているということだな。アニメでそう言っていたか思い出せないけど。