図書館で借りた本。昭和51年発行。
「クレイジィプラセット」と「バスカヴィル家の宇宙犬」は紛れもなくユーモアSFで傑作。
「時は金」っていうのもオチまで込みでユーモアと言える。「ナンバー9」と「旅する男」も語り口も含めてユーモアがある。
しかし、「もののかたち」はユーモアというよりもルッキズムとはまあ少し違うが思索的な気がするし、「人類供応法」はまあダジャレだけど、さすがに今となっては古いネタであまりユーモアを感じられない。「グレート・デーンになった男」これもあまりユーモアという感じではなかった。ある種のレイプではないか。「四次元フープ」は古いSFのパターンで裁判という形式にだけオリジナリティがあるように思える。「不景気」はオチはあるけどオチ中心で、傑作というほどではない。「衝動」はタイトル見てから読み始めるとすぐにオチが分かってしまう、さとるの化け物の話。