ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

アニメ感想:HIGH CARD

2023年と2024年に分割2クールという形のアニメ。メディアミックスでもあるらしい。

2023年の時点でもdアニメストアで配信されていたと思うのだが、俺はこれをカードバトルものだと思って視聴対象から外していたのだ。MTGもどきのカードバトルをする作品は、後出しのルールが出てくるのが気持ち悪くて観ていないのである。

しかしこのアニメはカードバトルものではなく、異能力バトルものであった。市販されているようなトランプのカードに魔法がかかっていて、それを持っているとそのカードに付与された異能力が使えるのである。ただし、誰でもカードを持ちさえすれば異能力者(プレイヤー)になれる訳ではなく、適性があるらしい。

HIGH CARDというのはカードを持っているプレイヤーの組織であり、また世間にばらまかれてしまったカードを集める組織でもある。この組織は王家直属の組織ということで、大雑把な印象としては、カードキャプターさくらキングスマンを合わせてバディものにしたような話である。

主役はスペードの2のカードを持つフィンで、ハートの5を持つクリスとバディを組んで仕事をする。

カードが異能力の元なので、カードを回収すれば異能力者を無力化できるのは楽でよい。

1クール目のHIGH CARDのメンバーが次々に紹介されて事件が一つずつ解決されていくあたりから、クリスの妹の話が出てきて1クールラストあたりの盛り上がりは、軽くてよい。軽妙というやつだな。

1枚のカードの能力だけでなく、複数枚のカードでポーカーの手を作るとより大きな能力を発動できるというのも安直でよい。ポーカーの手といいながら、カード4枚でフォーカードというのも頭が悪くてよい。軽い設定だ。5枚なくて手が作れるなら1枚はともかく、2枚でストレートやフラッシュが作れる。

フィンの能力がネオニューナンブという銃を出現させるというのも、いかにも日本的で頭が悪いくて軽い軽妙である。ネオニューだしイギリスっぽい世界なのにナンブだし。そもそも銃を出現させる異能力というのがいかにも日本的だ。

 

animestore.docomo.ne.jpしかし、2クール目になると、その頭の悪い軽妙な設定を必死になって説明し始めるので、俺的にはいろいろ苦しくなってくる。

ただの異能力なら説明不要なのだが、異能力がカードに込められているという点で、説明が必要だと感じたのかも知れない。1クール目でも出ていたけど、2クール目は主にカードが作られた経緯とかの説明。これを伏線回収と言っている人もいるが、設定の説明は伏線回収ではない。特に黒騎士がほぼ1話に渡ってずっと喋り続けて、世界設定を説明する16話がひどい

説明といっても、自分の能力を戦う相手に向かって事細かに説明しなければならないのは、もはや異能力者全般に掛けられた呪いのようなものだから、それは仕方がないのだが。それが異能力を得た代償なのだ。

それはさておき、好きなキャラクターはラブピ執事。呪われた日本刀というのも、ナンブ拳銃と並んで日本的だが、少しもピースがないラブピのキャラがよいのであり。執事はイギリス風なら欠かせない要素であり、ふつうによい

ラブピはスペードのAだったのか、これは特殊なカード(納税証明)なので一番キャラが立っていても当然だな。