ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

ファンタジーの森について

という言葉は、私には不思議な言葉である。木がたくさん茂っているところという意味らしいが、田舎育ちの私にとって木がたくさん生えているところはなのである。

それで西洋ファンタジーを読んでいてという言葉が出てくると、それは山ではなくてほぼ平地(丘くらいの高さはあるかも)に木が生い茂っているというイメージを持っていた。日本では平地はほとんど田畑にされてしまっているが、西洋はそうではないのだろうと。

日本でも鎮守の杜というのはあって、そこは平地でも木が茂っているが、大して広くはない。住宅地の中では広い面積に思えても山に比べればずっと狭い。とてもエルフの集団が住めるような場所ではない。

それからという言葉もある。これも俺のイメージでは平地だが、山林という言葉もあるので山かも知れない。林の方が森よりも木がまばらという印象があり、そのためか林は人工的に管理されているという印象が強い。人工林というが人工森とは言わないような。

そう、俺の中では、林は材木生産のために管理されているところ、森はもっと原生林(林じゃないか)のような印象である。

そこでエルフの森はどんな印象かというと、平地にあって鬱蒼と暗い原生林のような場所というイメージであった。エルフは樵(きこり)ではなく狩人というイメージだから。斧を振るって木を切り倒しているエルフはちょっと想像しにくい。斧はむしろドワーフが使うものだし。するとエルフの森は木が密生していて蔦とか生えていて、道らしい道もなく人間には歩きにくい所。そこをエルフは敏捷に走り回る。なので、耳が横に伸びていると邪魔になる。やはりエルフの耳は上向きに尖っているべきだ。(自分たちの住居にするくらいは木を伐ることもあるだろうが、それも最小限というのが俺のイメージ。あるいは自然に倒れた木を利用するとか)

(年寄りの俺にとって)最近のアニメやゲームの森は明るくて歩きやすい場所として描写されているように思う。それは映像作品の目的が気持ちのいい映像を視聴者に提供することにあるからある。もう本当に、最近の映像作品は自然をこれでもかとばかりに美化して脳を直撃するような映像美に仕上げている。それが商売だからね。

もうあまり記憶が残っていないが、指輪物語でも山は基本的に岩山であり、木はまばら、地下にはドワーフが住んでいるという印象である。

まあ、俺も西洋の地理には詳しくないので、これはあくまでも俺の印象だけれど。

というようなことをアニメ「現実主義勇者の王国再建記」を見ていて思ったのであった。