ネギ式

適当に生きるおっさんのブログ

写譜:雪のクリスマス

楽譜作成ソフトLilypond の練習で全音の歌謡曲大全集をもとにドリカムの「雪のクリスマス」の写譜をしているのだが、楽譜初心者にはなかなかやっかいである。

まず、ちっちゃい音符がでてくる。

1番で「さっきからもう首が痛く」という歌詞のところが2番では「手袋にそっと乗せて目を凝」という歌詞になっているがこの2番の「そっと」の「そ」が八分音符だが1番の歌詞では歌わないのである。それで2番だけという意味で小さい音符になっている。1番の該当部分は四分休符なので、単に八分音符を入れると小節のリズムが合わなくなるので、見えない八分休符というのを入れて合わせる必要があった。

これはなんとか出来た。他にも何ヶ所か1番と2番でリズムやピッチが違うところがあった。歌詞を尊重しているということだろう。

そして音符はそれでいいが、Lilypondには歌詞を楽譜に入力するのに、音符に自動で合わせるという機能がある。しかし、1番と2番でリズムが違う音符を付けていると、この機能がうまくいかない。

これは対応するのが面倒になって、全部の歌詞つまり歌詞の文字ひとつひとつに音符の長さを指定するという力技で対応した。力技だがなんとか出来た。

ちっちゃい音符その2多分オブリガート

途中にもあるけど、一番最後の「Merry Chistma to you」の前のメロディが多分オブリガートだと思う。「最大のたからものー」から続くメロディである。この部分は「のー」の音がずっと伸びているところに特徴あるメロディが入ってくるので楽譜上では音符が二段になる。歌詞の付いている方がメインという気持ちで、もう片方のメロディは音符を小さくして表示した。しかし、玉(符頭)は小さくなったが棒(符幹)は短く出来なかった。全音の楽譜だと棒も短めなんだよなぁ。Lilypondのマニュアルによると、棒の長さは楽譜の線の間隔に比例して決まるそうなのでこれを変えるのは無理かも知れない。

しかし最大の問題はこの「のー」が小節をまたぐタイになっていることである。もちろんLilypondでも小節をまたぐタイは入力できるのだが、音符が1段の小節と音符が2段の小節は全然別なのでこの間をタイで繋げないのだ。Lilypondの用語で言うと別のVoiceになっている。とここまで書いたところで、「tie across voice lilypond」で検索したらすぐにやり方が分かった。明示的にも暗黙的にも新しいvoiceを作らなければ、mainのvoice の継続とみなされるようだ。オブリガート部分だけ新しいvoiceを作って積み上げればよいのだった。

なんかいい感じで「雪のクリスマス」の楽譜が出来たが、(著作権違反になるので)他人に見せることは出来ない。