日本のスズメの数を推計するという話。結果的にはスズメの数は減っているようだとのこと。
それはそれとして、この本には科学的な調査の方法について、気をつける点などを分かりやすく書いてあって、中高生の自然科学入門書として優れているという印象を受けた。
スズメが減っているからどうするかというのは、結構重要な問題だ。というのは、スズメは人里の鳥であり、人間の住む家に巣をかけるという進化的な適応をした鳥だからである。スズメを守るために必要だからといって、人間の住居や都市を昔に戻す訳にはいかないだろう。
まあ、スズメが減っているなら、見かけたらパンくずをやるくらいはいいかなという感想だ。